監督・古新 舜
「水曜どうでしょう」のテーマソング「1/6の夢旅人2002」や、「第51回 日本レコード大賞」優秀作品賞(2009年)を受賞した「手紙~親愛なる子供たちへ~」で知られるシンガーソングライターの樋口了一が、俳優初挑戦した映画『いまダンスをするのは誰だ?』。
本作は、仕事一筋で家庭を顧みなかった主人公がある日、40代で若年性パーキンソン病と診断されたことで出会った人たちや、「ダンス」を通じて自らの生き方を見つめ直していくストーリーです。
今回、自身初となる映画主演を務める樋口了一は、「第51 回 日本レコード大賞」優秀作品賞を賞した2006 年頃からギターが弾きにくくなり、声が出しづらいといった体の不調を感じ始め、その原因がパーキンソン病だと2009 年診断されていますが、現在も定期的にライブを行うなど、故郷の熊本を拠点にパーキンソン病と闘いながら音楽活動を続けています。現在59 歳、撮影時は58 歳。パーキンソン病当事者が主演する映画は日本初。「難病の中年サラリーマンの、みっともなくてなりふりかまわない 真っ直ぐな気持ちを込めた人生というダンス」と、見どころを語っています。
古新舜監督は、「生活のリアルな仕方や、仕事での苦労、自分との葛藤。パーキンソン病当事者の樋口さんだからこそ表現できる表情や心の声を臨場感あふれる演技で披露されている」と語ります。
また、本作の発起人である松野幹孝さんは証券マンとしての働き盛り2012 年、パーキンソン病と診断されました。病気の実情が知られていないため、孤立し苦悩した実話をもとに原案を作成し、孤立から救い、病気を知ってもらうため映画化に奔走しました。2022年3月、クランクイン直前、息を引き取りました。享年67歳。
ダンスインストラクター役に杉本彩、上司役に塩谷瞬、パーキンソン病仲間にIZAM、渋谷哲平、社長役に吉満寛人、顧客の病院院長役に新井康弘ら実力派俳優が集結しています。
監督・古新 舜
𠮷田 悦子さんコメント
ドキュメンタリー上映と監督による講演会セットで開催しませんか?
【見どころ】
難病の中年サラリーマンの、みっともなくてなりふりかまわない 真っ直ぐな気持ちを込めた人生というダンスを是非ごらんください。
【主題歌に込めた思い】
監督が書かれた歌詞が、若々しい息吹に満ちていたので、若かった頃のエネルギーをもう一度盛り込みたいと思って作りました。多分自曲の中で1 番テンポが早い曲だと思います。
【撮影で大変だったこと】
薬を飲む配分とタイミングに苦労しました。
【病気の治療、歌手活動、病の啓発活動、そして日々の暮らし】
故郷の熊本に生活の拠点を移して12 年が経ちました。やはり、その中で日々向き合ってい る自分の抱える病からインスピレーションを受けて作る曲が増えたように思います。